土地と建物の関係
同じ地域でも土地の価格は、日当たりの良し悪し、道路の面している方位によって大きく異なります。もちろん土地の広さによって土地の総額は決まります。
購入する土地の広さを必要最小限にすることが、単純に土地価格を縮小する鍵となるのですが、日当たりが良い土地ならともかく、日当たりが悪い土地を買うとなると、少しでも広めの土地にしようと思うのが人情というものですよね。
土地にかけるコストをケチって、日当たりに悩まされる生活を送るぐらいなら、多少無理をしてでもそのリスクが解決できる土地を選びたい…と思う方も多いのではないでしょうか。
どうも、シンプルノート昭和スタジオ/株式会社Mottoの勝村です(^^)
いきなりですが土地の日当たりの悪さ問題は設計で解決できます!なので、日当たりを気にして大きな土地を検討する必要はありません!
そもそも購入すべき土地の広さは、建てたい家を基に導き出していくのが最良の方法です。東西南北、どの方角に土地が向いていようとも、です。
たとえば、建てたい家が平屋で、その全体の広さが30坪だとしたら、車を3台止めたいなら探す土地の広さは約55坪。車を4台止めたいなら約60坪の土地を探せば建築可能です。
根拠は、家の周りの余白に10坪、車1台あたり4.5坪必要(2.5m×6m=15㎡=約4.5坪)、そこに家の面積を足した合計です。(庭ゼロの計算)
あるいは、建てたい家が2階建てで、その1階の広さが20坪だとしたら、上記の計算から10坪分引けば探すべき土地の広さが見えてきます。
駐車台数が3台なら、探すべき土地の最低限の広さは約45坪。
駐車台数が4台なら、探すべき土地の最低限の広さは約50坪です。(2台なら約40坪)
もちろん予算に余裕があって、土地の手入れもしっかりできるという方は、予算の許す限り大きな土地を考えても良いと思います。
ただ、土地探しを始める前にまずは資金計画をしっかり立てて予算を明確にし、建てたい家に見合った土地を探すという流れがベストだと考えます。
極端な話、気に入って購入した土地に予算がなくて、誰も建てたいとは思わないような何から何まで妥協したような住宅を建てたくはないですよね?
私だったら、土地代を少しでも抑え、その分建物にコストをかけて満足ゆく家づくりがしたいです(^^;
✔️無駄な余白はつくらない
外構工事のコストを抑えられるかどうかは、購入する土地の広さと設計の力量にかかっています。
外構工事は施工面積が広がるほどコストが増えるので、無駄な余白をつくらないように土地に家をあてはめることが大事です。
敷地を最大限活用しながら、採光を確保しつつ土地の余白が最小限になるよう設計できれば、外構の施工面積も最小限で済み、コストが大幅に抑えられます。プライバシーや防犯のための工事もほとんど不要になりますからね。
結果、土地のコストと外構のコストを同時に大幅に縮小できるというわけです。
浮いた分をローンの返済に回せば、将来のための貯金や老後資金の積立に使えますし、家計にも優しいですよね(^^)
少しでも広い土地!と思って土地を探す人がほとんどです。でもその分草取りなど庭の手入れは増えるのが現実です。
個人的な考えでは希望する暮らしが叶うなら、土地は小さければ小さいほど良い!という結論に色んなお客さんを見てきて辿りついています。(土地を小さくして安くなった分、建物にお金がかけられて満足ゆく暮らしができるから)
そんな考えも頭に入れながら、実際土地選びは奥が深いので自分たちだけで決めずに、家づくりのプロに相談していただければと思います!
それでは、また(^^)